路面電車 屋根 墜落防止|インフレータブル式安全柵
路面電車の屋根の上で作業する人は、手すりのない高さ3.3メートルの位置に立っています。当社のインフレータブルパネルは、屋根の両側に沿って高さ1メートルの頑丈な柵を簡単かつ迅速に形成します。固定方法は2種類あります。屋根の上にベルトを渡すサドル式と、屋根上のブラケットに掛けるブラケット式です。
市街地での故障時にも
パンタグラフや屋根上機器が故障した路面電車は、車両基地ではなく路上に停車していることが少なくありません。そこには作業台も固定の手すりもありません。故障対応チームがパネルをバッグ2つに入れて持ち込み、屋根端部に置いて膨らませます。これにより作業員は、両側に高さ1メートルの柵がある長さ5メートルの保護区域内で作業できます。
イメージ図です。仕様は路面電車の車種に合わせて調整します。
パネル
両システムの中核は、同じドロップステッチ生地製のインフレータブルパネルです。2枚の壁面が数千本の糸で一定の間隔に保たれています。500 mbarまで膨らませるとパネルは平らで硬くなりますが、人が倒れ掛かっても柔らかく受け止めます。
- 屋根端部から1メートル上に突き出し、側壁に沿って0.7メートル下に垂れ下がります。
- パネルの下部が側壁に当たって支えられるため、直立した状態を保ちます。
- 上縁にはアルミパイプが入っており、押す力をパネル全体に分散します。
- 空気を抜くとパネルは薄くしなやかになり、巻くと2枚目のパネルと一緒に1つのバッグに収まります。
- 230 Vの携帯式ブロワーユニットで、膨張と吸引による空気抜きを行います。
寸法は目安であり、路面電車の車種に合わせて調整します。
2つのシステム、1つのパネル
違いは、パネルを所定の位置に保持する方法にあります。転倒時には力をどこかで受け止める必要があり、また風でパネルが壁から浮き上がってはなりません。サドル式はベルトで、ブラケット式は屋根上の固定点でこれを解決します。
屋根の上にベルトを渡すサドル式
サドル式では、車両には一切何も取り付けません。左右のパネルは、馬の背に掛ける鞍のように、屋根の上を通るベルトで互いにつながっています。
仕組み
- パネル1枚につきベルト2本(幅50 mm、ラチェット付き)を、屋根上機器を越えて反対側のパネルまで渡します。
- 人がパネルに倒れ掛かると、ベルトが反対側のパネルを壁に引き寄せます。そのパネルが支えの役割を果たします。
- 下方への固定ベルト:各パネルの下部を2本のベルトでレールのクランプへ引き下げて固定します。これにより風でパネルが持ち上がりません。
- ベルトはさまざまな位置で固定できるため、空調ユニットなどの屋根上機器を常に避けて通せます。
サドル式が適しているのは
- 車両を改造せずに、さまざまな車両や場所で使用する場合。
- 屋根に何かを取り付ける許可がない場合。
- 臨時の作業や試験など、一時的な対策として使用する場合。
寸法と構成部品
| パネル | 4枚(片側2枚) |
| 屋根の上に渡すベルト | パネル1枚につき2本、50 mm |
| レールへの固定ベルト | パネル1枚につき2本 |
| 端部からのベルト位置 | 700 / 1800 mm |
| 車両への取付物 | なし |
システム1を3Dで見る
回転・ズームし、赤い点をクリックすると説明が表示されます。下部のボタンで屋根上、下方固定、収納状態、膨張の様子を表示できます。
⟳ システム1の3Dモデルを開く屋根上のブラケットに掛けるブラケット式
このシステムでは、各パネルをカラビナで屋根端部のブラケットに掛けます。ブラケットは、路面電車メーカーと協議のうえ使用者が製作・取り付けを行います(固定式または取り外し式)。当社はブラケットの設計に必要な荷重を提供します。
仕組み
- 片側3つのブラケット:各外側端部に1つずつ、2枚のパネルの連結部に1つ。各ブラケットには、カラビナ用の閉じたアイが屋根の高さにあります。
- アイの約0.6 m上にサポート支柱があり、パネルがこれにもたれ掛かります。これによりパネルが倒れたり、風で持ち上がったりしません。
- 人がパネルに倒れ掛かると、力は上縁のパイプを介してアイへ伝わり、下部では壁へ伝わります。
- 屋根の上には何も渡さないため、通路は空いたままで、下方へ固定する必要もありません。
ブラケット式が適しているのは
- 屋根上作業を定期的に行う固定の車両群の場合。
- 屋根の上にベルトを渡したくない場合。
- 掛ける、端から下ろす、膨らませるだけの最速の設置が必要な場合。
寸法と構成部品
| パネル | 4枚(片側2枚) |
| ブラケット(使用者手配) | 片側3つ |
| ブラケット位置 | 外側端部 + 連結部 |
| ブラケット中心間距離 | 約2250 mm |
| アイ上方のサポート支柱 | 約600 mm |
システム2を3Dで見る
回転・ズームし、赤い点をクリックすると説明が表示されます。下部のボタンで3段階の設置手順も確認できます。
⟳ システム2の3Dモデルを開く違いの比較
| システム1 — サドル式 | システム2 — ブラケット式 | |
|---|---|---|
| 車両への取付 | なし | 屋根端部のブラケット(使用者手配) |
| 転倒時にパネルを保持するものは? | 屋根の上を渡り反対側のパネルにつながるベルト | ブラケットのアイ |
| 風に対してパネルを保持するものは? | レールのクランプへの固定ベルト | ブラケットのサポート支柱 |
| 屋根の上 | 屋根上機器を越えるベルト | 通路は空いたまま |
| 設置 | 屋根端部に置き、ベルトを屋根に渡し、膨らませ、ベルトを締め、下方へ固定 | 掛ける、端から下ろす、膨らませる |
| 適した用途 | さまざまな車両・場所、一時的な作業 | 固定の車両群、定期的な屋根上作業 |
| パネルとバッグ | 両システム共通。後からシステムを切り替えることも可能です | |
設置
設置は、はしごからでも屋根の上からでも行えます。携帯式ブロワーユニットでパネルを膨らませ、作業後は吸引して空気を抜くため、パネルは平らでコンパクトになりバッグに収まります。
システム1
サドル式
巻いた状態の空のパネルを屋根端部の両側に置きます。
パネル1枚につき2本のベルトを、屋根上機器を避けながら屋根の上を通して反対側のパネルまで渡し、掛けます。
パネルを端から下ろします。空気の入っていない状態で側壁に沿って垂れ下がります。
パネルを膨らませます。バルブは屋根側にあります。
屋根の上のベルトをラチェットで締め付けます。
固定ベルトをレールクランプに取り付け、下部を下方へ引き締めます。
システム2
ブラケット式
巻いた状態の空のパネルを屋根端部に置きます。外側端部のループを端のブラケットに、連結リンクを連結部のブラケットに掛けます。
パネルを端から下ろします。空の状態でカラビナに掛かり、側壁に沿って垂れ下がります。
パネルを膨らませます。屋根から1メートルの高さまで立ち上がり、サポート支柱にもたれ掛かります。下方への固定は不要です。
構造計算済み
両システムとも、膜構造に関する欧州の設計規則に従い、風荷重および人がパネルに倒れ掛かる場合について計算しています。システム2については、ブラケットに作用する荷重を提供しますので、それに基づいてブラケットを設計できます。
お客様の路面電車に合わせて
屋根上機器、屋根端部、側壁の形状は路面電車の車種によって異なります。車両の図面をもとに、パネル寸法、ループの位置、ベルトの経路をお客様の車両に合わせて調整します。
詳しく知りたい方へ
対象となる路面電車の車種と、ご検討中のシステムをお知らせください。[email protected] までメールでお問い合わせください。
FAQs
墜落防止柵の設置にはどのくらい時間がかかりますか?
片側につき空のパネル2枚を屋根端部に置き、端から下ろして携帯式ブロワーユニットで膨らませます。ブラケット式では、掛ける、端から下ろす、膨らませるの手順です。サドル式ではこれに加えて、ベルトの締め付けとレールへの固定を行います。
路面電車に何か取り付ける必要がありますか?
システム1のサドル式では不要です。パネルは屋根の上に渡したベルトでつなぎ、下方へ固定します。システム2では、片側3つのブラケットにパネルを掛けます。ブラケットは路面電車メーカーと協議のうえ使用者が製作します。当社はブラケットの設計に必要な荷重を提供します。
柵の高さと保護区域の長さはどのくらいですか?
パネルは屋根端部から1メートル上に突き出します。片側に長さ2.5メートルのパネルが2枚並び、屋根の両側にそれぞれ5メートルの区域を形成します。寸法は路面電車の車種に合わせて調整します。
セットはどのように運搬しますか?
空気を抜いたパネルは薄くしなやかです。巻くと1つのバッグに2枚収まり、車両1台分のフルセットはバッグ2つとブロワーユニットです。ブロワーユニットはパネルの空気を吸引して抜くこともできます。
質問は?
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